ラルプデュエズを登るということ

自転車の聖地ラルプデュエズ。

世界中から自転車乗り達が登ってきます。

なぜこの山はこんなにもサイクリストを引き付けるのか?

樹林帯ではないので見通しがよく、つづら折りの上も下も見渡せるので頑張りが目に見えて面白い。

頂上が開けたリゾート地で大勢の関係者や観客が収容でき、ツールドフランスの運営がやりやすい。

ふもとのブールドワザンの街から見上げると、手が届きそうで届かなそうな、挑戦してみたくなる山だから。

色々ありますが、とにかく憧れの山。

付近にはクロワドフェールやガリビエ峠など、ツールドフランスでおなじみの峠がたくさんあり、いつも自転車乗りでいっぱいです。

ちなみに日本ではエタップデュツールが有名ですが、この付近では年中ホビーレースが行われていて、そのレベルもほぼプロレベルからファミリーまで様々。

地元の人も慣れたもので、車が上手に幅をとってよけてくれるので安心して走れます。

下りは自転車の方が早いから抜いてこないし。

というかあの辺の自転車乗り、下りめちゃくちゃ早いです。

日本と違ってガードレールないのにかっ飛ばしていてドキドキします。

 

標高差1140メートルには21のコーナーがあり、それぞれにラルプデュエズを制した歴代ステージ優勝者の名前が記されています。

なんですが、実はつづら折れに入る前の直線が一番キツイ。

頂上付近にあるパンターニ看板を目指して登ります。

長いです。急こう配はないし、たまには休める緩斜面もあるけど、とにかく長い。

曲がるたびに絶景だし、看板あるし、写真撮りながら。

ひたすらこぎます。

ダレていると沿道の少年が水をかけてくれます。

特にツールドフランス前は沿道に人がたくさんいて、普通のサイクリストを応援してくれるのがものすごく嬉しく、力が湧きます。

ツールの前々日だったのですが既にダッチコーナーは大盛り上がりで絡んできます。

揉みくちゃにされながら進む選手の気持ちが味わます。あれ、困るけどやっぱり嬉しいのではないかな。

登り切ったらポディウム!

日本のおじさん快挙です。

ポディウムガールがいなくて残念。

 

山岳地図で見た方が過酷さが伝わるかもしれません。

過酷で楽しい自転車天国です。