
2018年のツールドフランスが終わりました。
シャンゼリゼを走る選手たちを見て泣けたのは初めてです。
今年はほぼ毎晩レースをじっくり追って、3週間の波乱万丈の物語を存分に味わいました。
第11ステージでニエベを抜き去ってからのGトーマスの進撃、フルームを含むライバル達のしのぎあい、どれも目に焼き付いています。
だけど今年、こんなにもパリの美しさが迫ってくるのは、自分の自転車を黄色に塗ってしまったからなのだと思います。
つまり「ツールドフランスがやってくる?」というイベントを通して、ツールに「参加していた」からです。
自転車を黄色く塗っている時、本当にもうじきツールがやってくるのでは?とワクワクしてしまいました。
飾り付けした会場に来てくれたお客様とレースの行方について話している時、沿道でおしゃべりしている気分でした。
そして、ガーランドを飾って皆でワイワイやっている時、心は完全にフランスの空を飛んでいました。
日本の片隅で勝手に盛り上がり、ツールドフランスに「参加」した気分になっていたのです。
パリが近づくと、選手はもちろん、サポートの方々、キャラバンなどの関係者たち、皆感慨深いだろうなあ、それを思うと自分もしみじみする、というのはこれまでもありました。
ところが、今年はおこがましくも自分もその一員になったような気がして、泣けてきたのです。
もう一つ大事なことは仲間がいたこと。
おバカな企画に乗ってくれた自転車仲間、遊びに来てくれたお客様、応援してくれた友人達、そして深夜のSNSでブツブツ盛り上がった方々のことも勝手に仲間だと思っています。
シャンゼリゼを見て泣けたのは、一人ではなくたくさんの仲間が一緒にゴールしたような気分になったからでもあります。
単純に一人でレースを見ているだけでももちろん楽しいのですが、「参加」することで、よりツールドフランスを満喫できる、というのは一つの発見です。
来年は、もっと多くの人に「参加」してもらってこの楽しさを味わってほしい、そんな使命感まで持ってしまいました。
「参加」の方法は色々あると思います。誰かと一緒に応援する?家を飾ってみる?ツール気分で走ってみる?
いずれにしてもおバカなことを一所懸命やって「勝手に盛り上がる」のが大事ですね。
というわけで、来年もまた何か楽しいことやりたいなあ、何ができるかなあ、なんて考えるのもまた楽しい。
ありがとう、ツールドフランス2018。
また来年。
A bientot!
