
宣言します。ツールドフランスで一番楽しいのはキャラバン隊です!
「キャラバン隊」。
選手やその関係者に先立ってコースを回ってくるスポンサーの車列のことです。
観客たちはレースの何時間も前から沿道で騒いでいます。
なぜか?
キャラバン隊が来るからです。

それぞれ趣向を凝らしたへんちくりんな車がわんさかやってきて、グッズをばら撒いてくれるのです!

老若男女問わず手を伸ばして争奪戦です。

洗剤とかお菓子とか。こういうモノが雨のように降ってきます。
沿道のお客さんが皆この巨大な手を持っているのをテレビで見たことあるのではないでしょうか。あれも配っています。
(PMUはフランスの競馬。2013年当時はポイント賞でしたが今は新人賞のスポンサーになってます。)
この帽子も。
ちなみに数年前の方が素材がよかったのですが、最近のはペラペラです。
20台近くの車が通りすぎるころにはエコバッグ(これも配られたもの)がパンパンになります。日本への土産はこれで十分。

ヒートアップしているとVittelのお姉さんが水をかけてくれます。
気持ちいい!
ジャンジャン音楽ならして大盛り上がり。このキャラバンが楽しくて仕方ありません。
ちなみに、キャラバンが行ってしまった後、子供たちの次の楽しみは選手が投げてくれるボトルやサコッシュを拾うこと。
選手も心得たもので、子供の方に置いてくれることが多いです。(余裕があればですが)
これには子供も大興奮。かくして将来有望な自転車ファンがまた増える、というわけです。
スタートやゴール地点ではキャラバン隊だけではなく、さまざまなエンターテイメントがあります。

マイヨジョーヌ顔ハメで遊んだり、お子様のヒーローライオン君も愛想を振りまいています。
もちろん一番の目的はレース観戦ですが、こちらはあっという間に通り過ぎてしまいます。
外にいると意外と全体の流れが把握できておらず、誰が先頭でやって来るのかわからないし、来ても早すぎて顔がよく見えなくて誰だかわからなかったり。
だけど贔屓の選手の国旗を振り回してAllez! Allez!と叫ぶのは最高です。
それでもやっぱり、宣言します。私はキャラバン隊が楽しいからツールドフランスを見に行きたい!
ばかばかしいですが、こうして新しいファンがどんどん生み出されて、自転車が皆に愛されるようになるのは羨ましいことです。
フランスで自転車乗りは尊敬されています。
日本でも、自転車楽しいよ、ということを自転車乗りだけではなく、一般に広めること。
それが今後、自転車競技のすそ野を広げるためにも役立つのではないか、なんて偉そうに考えております。
早く新城選手、別府選手に続く日本選手をツールドフランスで見たいのです。