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ツールドフランスの沿道で盛り上がりたい!

ツールドフランス身を乗り出して応援
身を乗り出して声援をおくる

今年のツールドフランスが波乱万丈すぎて、深夜テレビを見ながら静かにジタバタ興奮しておりますが。

絶叫して、走って、全身で興奮しているのは沿道の観客たち。旗を振ったり、踊ったり、おバカな恰好だったり、とにかく楽しそう。 

来年の東京オリンピックは日本もこんな風に盛り上がりたいものです。

昨年は観客のせいで落車も

例年、応援も最高潮に達するのが山岳ステージですが、ここのところ派手な行為が年々エスカレートしていて、特に昨年はひどいものでした。

ツールドフランス危ない旗
旗にぶつかる!
ツールドフランス観客発煙筒
発煙筒で視界がなくなる

熱狂的な応援で有名なラルプデュエズでは発煙筒あり、進路妨害あり。挙句の果てに観客に接触してニバリが落車リタイアするというあってはならない事態が発生しました。

そこで今年は発煙筒の禁止などの警備が強化され、チームや選手もマナーの向上を呼び掛けていました。おかげで選手に駆け寄る、並走するなど、危険な行為は少し減っている印象です。

それでもおとなしい応援、というわけではなく例年通り盛り上がっていて少しほっとしました。

沿道の声援がロードレースの醍醐味

沿道の声援はロードレースになくてはならないものです。

スタジアム競技と違い、誰でも無料で観戦することができるのがロードレースの醍醐味でもあります。友人同士でバカやるもよし、家族とピクニックするもよし、それぞれのスタイルで自由に楽しめます。

ツールドフランスをのんびり待つ
ピクニックしながらレースを待つ
肩車でツールドフランスを見つめる
肩車されてレースを見つめる

本物の自転車選手の迫力を間近に見た幼い子供が、いつか世界を目指すかもしれません。

また、沿道の地名が書かれた旗や飾りが映像に流れればその宣伝効果は抜群です。

何よりも、応援は選手の力になります。イベントでも何でもいいので一度でも声援を浴びて走ったことのある人ならばこの意味が解ると思います。もう無理、と思っても走れてしまうのです。

ツールドフランスは観客も慣れたもの

毎年行われるツールドフランスは観客も慣れたもので、自分達のスタイルに合った観戦の仕方をしています。

ツールドフランスカンガルーを連れて応援
オーストラリア選手の応援はカンガルーを連れて

市街地や山頂付近など混雑するところには柵がはられ、警備もついていますが、それ以外は基本的に自由。

熱狂的なファンはキャンピングカーや自らの自転車でポイントにたどり着き、自作の旗やプラカード、おバカな仮装などはじけた応援しています。

一方、自分の家の前に椅子を並べのんびり声援をおくるご老人も。自分の街にツールドフランスがやってきたことが誇らしく、歓迎しているのです。

のんびりカフェでツールを待つ
カフェでのんびりツールを待つ

皆、何時間も前から、さらには何日も前から飾り付けを用意し、場所をとり、キャラバンを楽しみ、ツールドフランスというお祭りを満喫しています。レースそのものは一瞬でとおりすぎてしまいますが、このワクワク待っている時間自体が楽しいのです。

また、近頃でこそ少なくなりましたが、パリ・ルーベやフランドルの石畳区間などはパンクに備えて観客が選手にタイヤを差し出しているのもお馴染みの光景。それだけ選手と観客の距離が近いのです。

選手に近づきたい、だけど迷惑をかけては本末転倒なことを一番わかっているのも観客たち。そこで自然と観戦のマナーが生まれ、過剰な警備をしなくても大丈夫な状態になっているのではないでしょうか。

おかしなことをしたら警備も厳しくなり、結局は一緒に楽しむことができなくなります。近年の暴徒化した観客たちは自分で自分の首を絞めていることに気づいて欲しいものです。

ツールドフランスの警備
市街地では柵が設置され警備もされている

オリンピックはどうやって応援する?

さて、日本では先日オリンピックロードレースのテストイベントが行われました。事前の案内では観戦禁止ポイントが多くて不満が広がっていましたが、実際は間近で見られたところも多かったようで何より。

運営側は 「観客の安全」 と「選手の安全」を守るため、管理がしにくくリスクの多い沿道の応援には神経を使うことでしょう。しかし「観客の安全」は場所によって柵を設置したり誘導をつけるなどすれば守れるでしょうし、「選手の安全」は観客がマナーを守っていれば問題ないはずです。

もちろん暴徒やテロ対策はどうしても必要ではありますが、観戦ポイントを限定して全て柵で囲い、警備員を何人も張り付かせるような無粋なことにはならないで欲しいものです。

ロードレースを歓迎しよう

沿道の住民の中には交通規制ばかりで迷惑だと感じている人もいることでしょう。

だけど本当は沿道の方にこそレースを歓迎して応援してほしいものです。家にいながら世界の一流選手が見られるなんて本当にすごいことです。国際映像に流れれば地元の宣伝にもなります。

水玉ガレージ
Jura地方ではこの旗が配られた様子

ロードレースを邪魔者にしないで皆で歓迎して応援したい!

来年の今頃は大盛り上がりしている沿道の様子が世界中に流れていることでしょう。

ちなみに今「ツールデコレーション」やっていますが、これは沿道の歓迎の気持ちを表したもの。機会があれば「五輪デコレーション」もしてみたいなあ、なんて野望も芽生えてきました。

まずはツールドフランスの沿道ごっこ!

真似したい!現地風「ツールデコレーション」ランキング

ツールドフランスの隠れた見どころ「ツールデコレーション」を勝手にランキングしてみました。

こんなランキングは世界を見渡してもここだけではないでしょうか。(それだけどうでもいいと言えますが。)

超定番から今すぐに真似できるアイディアまで。飾ってみれば現地観戦している 気分に!

第1位:マイヨジョーヌ

葉山でもやってみました。

言わずと知れた黄色のジャージ。

今年は100周年ということでとにかくいたるところにマイヨジョーヌが飾られています。

家の前に飾られた小さなものから空撮用の大きなものまで。

地域の名前を描いたものも多く、国際映像に流されれば宣伝効果は抜群です。

マイヨジョーヌ家
家の軒先に吊るされた手作りマイヨジョーヌ。素朴で可愛らしい。
マイヨジョーヌナンシー
空撮用の巨大マイヨジョーヌ。一体どれだけの布を使うのか?

ひねり技として、「何かに着せる」というパターンもあります。

マイヨジョーヌ熊
熊さんマイヨジョーヌがよく似合っています

地元の名所を黄色でカバーしたり、有名な銅像が黄色い服を着ていたり。その遊び心がたまりません。

マイヨジョーヌ銅像
貫禄のあるマイヨジョーヌ。日本だと怒られそう。

とにかく黄色にすれば「ツールドフランス」というお約束。わかりやすい。目立つ。

海外スタートの街などでも、そのわかりやすさが取り入れやすいのか、近年特に多い気がします。

マイヨジョーヌは文句なしのトップ「ツールデコレーション」です。

第2位:水玉ペイント

さりげなく置いてある水差しも水玉で完璧なバランス。

第2位は山岳賞の水玉を大胆に施した装飾。

これはアルプスやピレネーの伝統的山岳地域に多いパターン。水玉に塗るのは家から小物までなんでもOK。

マイヨジョーヌほどのわかりやすさがないことが、かえってファンににはたまりません。

水玉ガレージ
不ぞろいな水玉が味わい深い
水玉カフェ
かわいすぎるカフェ

葉山の縦置き自転車スタンドのサイクルロッカーも今年は水玉縁取りにチャレンジしてみました。

ツールデコレーション水玉額縁

山岳ステージの聖地ラルプデュエズではケーブルカーがペイントされています。実は黄色と緑もあるのですが、圧倒的人気がこの水玉だそうです。順番を送らせてでも水玉に乗りたいとゴネる人がいるとか。

水玉ケーブルカー

水玉をペイントするのは何でもよいのです。

王道の水玉自転車からゴミ箱まで。そのさりげなさがたまりません。とりあえず身近なものを水玉に塗ってみてはいかがでしょう?

水玉自転車
シンプルでシック。フランスらしい。
水玉ゴミ箱
街中にちょこんと愛らしい姿。

第3位:黄色い自転車

黄色い自転車吊るし
中に浮く黄色い自転車はインパクト大

この黄色い自転車は近年ランキング急上昇ではないでしょうか。

とにかく自転車を黄色く塗る。そして吊るしたり並べたり。

黄色い自転車並べ
並べるのも面白い効果が

今年のスタート地点ブリュッセルの市内にあった自転車の橋もこのバリエーションです。

水玉ゴミ箱
2019年スタートのブリュッセル

2014年のイギリススタートの頃から増えたような気がします。

黄色と自転車という最強の組み合わせ。そして作りやすいのもポイントが高い。

家に眠っている自転車にペンキで塗ればあっという間にツールデコレーション。

この塗っている間が楽しいのです!ツールが来るワクワクとウキウキがたまりません。

そんなわけで縦置き自転車スタンドのサイクルロッカーでも自転車を塗ってみました。スタンドに立てておこうと思ったらのですがせっかくなので外に展示中です。

ツールデコレーション黄色い自転車

「ツールデコレーション」ランキング上位を日本で見られるのはサイクルロッカーだけ!遊びに来てくださいな。

「ツールデコレーション」は自転車への愛だ!

ツールデコレーション水玉額縁
縦置き自転車スタンドのCycleLocker店頭

日本で「ツールデコレーション」やってます。

と言っても多分ほとんどの方は????だと思います。

そこで、この「ツールデコレーション」について、そしてツールドフランスがやってこない日本でなぜこんなことをやっているのか改めてじっくり説明します。

全ては壮大な野望「いつかツールドフランス級の自転車レースに家の前を通ってもらう」ためです。ものすごーく迂遠な道筋ではありますが。。


そもそも「ツールデコレーション」とは何か

ツールドフランスを彩る賑やかな装飾。これを勝手に「ツールデコレーション」と呼ぶことにしました。

「ツールデコレーション」

定義:ツールドフランスに合わせて家などを飾ること。

ツールデコレーションジャージ

沿道の街ではツールがやってくる何週間も前から飾りつけを行います。

これは自分たちの街に来てくれるツールドフランスの一団を歓迎するためです。

大事なことは、一部の自転車マニアだけではなく、地元の人々誰もがツールドフランスを大歓迎しているということ。

超一流の選手が自分たちの街にやって来てくれることが嬉しくて、大人も子供もワクワクしているのです。

まさに Bienvenue Au Tour de France! (ようこそツールドフランス!)です。

「ツールデコレーション」はフランスでいかに自転車が愛されているかを表す証拠なのです。


「ツールデコレーション」は誰がやっているのか

ツールデコレーション地上絵

ツールデコレーションをする人は様々です。

オフィシャルが設置するスタートやゴールの大規模な装飾もありますし、沿道の自治体などが主体となって行う街の装飾や、空撮用の巨大なモニュメントなども広い意味でツールデコレーションと呼べるでしょう。

自治体の名前が描かれた巨大マイヨジョーヌや、家々に配られたフラッグやステッカーは国際映像で世界中に映され、宣伝効果抜群です。

だけど個人的に好きなのは、普通の人が家やお店に施すデコレーション。

ツールデコレーション窓辺ジャージ

家々の窓辺に飾られたガーランドや自転車といった微笑ましいものから、壁面を水玉で埋め尽くす大胆なものまで。

ツールがよく通るピレネーやアルプスの小さな村などの定番デコレーションもあれば、初めて通る街の斬新なものまで。自転車への愛が伝わります。

どれもツールがやってくるのが楽しみでワクワクしながら一生懸命作ったんだろうな、という手作り感がたまりません。

「ツールデコレーション」は自転車への愛

このような装飾があることに気づいたのは,ツールドフランスを初めて現地で観戦した時のこと。

国際映像では映らないこのささやかな装飾に、地元の方々のツールドフランスへの愛を感じ、一気に虜になってしまったのです。

この可愛らしい窓辺こそ、フランスでツールドフランスが愛され、自転車乗りが尊敬されていることの象徴なのではないだろうか?と思うと愛しさと、少しの羨望が沸き起こるのです。

自転車がひとつの「文化」として根付いているフランスなどヨーロッパの国々へのあこがれです。


「ツールデコレーション」を日本でやるということ

ツールデコレーション‗マイヨジョーヌ黄色自転車

ではフランスから遠く離れた日本でなぜ「ツールデコレーション」をしているのか。

単純に面白いから!かわいいから!そしてツールドフランスを見るのが楽しくなるから!です。

だけど実はもう一つ大切な理由があります。

日本でも、多くの人に自転車を愛してロードレースを楽しんでもらいたいのです。

関係者の努力もあり、地域の自転車レースやイベントは増加しているし、オリンピックのロードレースも東京の市街地を通るなど、自転車競技は徐々に浸透してきていると思います。

それでもまだまだ自転車が邪魔者扱いされることも多い日本。特に市街地を走るロードレースを実施するのはなかなか大変な状況です。

それならば、正攻法ではなくてからめ手で、自転車を歓迎してみてはどうだろうか?自転車楽しいよ!ということが伝わらないだろうか?

そこで「ツールデコレーション」です。

愛される自転車競技「ツールドフランス」。

それを象徴する「ツールデコレーション」。

まずは「ツールデコレーション」を面白いと思ってもらい、そこから自転車いいね!と思ってもらえないだろうか。

自転車が愛され、ロードレースをお祭りみたいに楽しめたらいいな、という気持ちで「ツールデコレーション」を飾っています。

奇想天外、荒唐無稽に思われることを覚悟で、目標を掲げています。

いつの日か、本当にツールドフランス(級)のプロトンに家の前を通ってもらう!

その時、葉山の町は大歓迎しますよ、という練習を今しているところです。

とまあ壮大な理念はともかく。賑やかに飾っているので気軽に遊びにきてくださいな。

黄色に染めてツールデコレーション!

ツールデコレーション‗マイヨジョーヌ黄色自転車
マイヨジョーヌ(縦置き自転車スタンドのサイクルロッカー

すっきりしないお天気が続いておりますが。

雨ニモ負ケズ元気にツールデコレーション飾っています。

定番のビッグマイヨジョーヌと黄色い自転車も。

このマイヨジョーヌを飾ると本当にHAYAMAにツールがやってくる?気がしてきませんか。

沿道の自治体名入りのマイヨジョーヌ、定番です。

今年はマイヨジョーヌ100周年なのでいつもよりさらにが多い気がします。

空撮狙いの巨大マイヨジョーヌに至ってはプールくらいの大きさで、用意も大変そう。


とにかく黄色く染める

ジャージの上の黄色の自転車はペンキを塗ったもの。

マイヨジョーヌカラーのクランクストッパーもお目見え。

ただし非売品なので欲しい方はご自分でペンキを塗ってください。

黄色く塗るの楽しいです。

本当にツールドフランスがやってくる気がしてきます。

だまされたと思って一度やってみてください。

身近なものでも黄色く染めればとりあえずツールデコレーション。

深夜のテレビ観戦も現地フランスにいる気分に浸れますよ。

ツールデコレーションクランクストッパー
縦置き自転車スタンド「クランクストッパー」のマイヨジョーヌバージョンも?

こちらも黄色

ツールデコレーションシコーバイシクルサービス傘

一方横浜のシコーバイシクルサービスさんでは黄色の傘が花盛り。

本当は店頭にもっとたくさん並べたいそうですが、天気がイマイチで。

でも傘ならいいのでは?という気もします。

ちなみに店内のカフェ、これはもうフランスです。ついつい長居してしまいそう。

ツールデコレーション‗シコーバイシクルサービスカフェ

そんなわけで今週末こそ気持ちよく晴れてほしいものです。

それでいて暑すぎないさわやかな陽気で、自転車で葉山や横浜行ってみたい気になる人が急増することを願っております。

ツールデコレーションシコーバイシクルサービス顔ハメ
フランス人になれます

山岳賞水玉に関する考察

毎晩胸が熱くなる戦いを見せてくれるツールドフランスも中盤に。

ここで、落ち着いてどうでもいいことを真面目に考察してみたいと思います。

テーマは山岳賞の水玉について。


マイヨジョーヌよりも愛されている?

山岳賞ウェレンス
2019年暫定山岳賞 ウェレンス
2018年山岳賞 アラフィリップ

2019年7月18日現在山岳賞ジャージを着用しているのはウェレンス。 2018年のアラフィリップも衝撃的でした。

これからピレネー、アルプスと向かう中で山岳賞争いは熾烈になってくるはずですが、ここでは勝負の話は置いておき、そのジャージに注目です。

今年100周年ということで強調されているマイヨジョーヌの「黄色」がツールドフランスを象徴する色であることは間違いないのですが、山岳賞の「水玉」もまた非常に特徴的で人気のある柄です。

一部では総合優勝よりも山岳賞の方が賞賛を集め、その象徴である水玉もある意味で黄色よりも「ツールらしい」柄として愛されているとも言えます。


2019年、水玉に大きな変化が

2019年、山岳賞のスポンサーが変わり、水玉のデザインが大きく変わりました。

スポンサーはこれまでのcarrefour(カルフール)から E.Leclerc (ルクレール)へ。

どちらもフランスではよく見かけるスーパーです。

カルフール以前のスポンサーもスーパーのシャンピニオンだったので山岳賞のスポンサーは伝統的にスーパーが多いのでしょうか。

ジャージのデザインをわかりやすく見るためにオフィシャルのレプリカを比べてみます。

山岳賞ジャージ2018
2018年
2019年

明らかに違いますよね。どこが違うかわかりますか?

大きく変化したのは2つのポイント

確かに別物であることはわかるのだけど具体的にどこが違うのかといわれると少し戸惑います。

大きく異なるのは下記2点。

①水玉の配列が違う

②水玉の面積が小さい

①の水玉の配列ですが、これまで斜めに配列されていたのが、今回から縦横に並ぶようになりました。

言葉で言うとわかりにくいのですが、つまり手ぬぐいなどでよく見る「豆絞り」という柄のパターンになったということです。

2019山岳賞豆絞り
伝統的な「豆絞り」柄

一般的に水玉というと洋服や装飾も含めて、斜めの配列が多いです。豆絞りパターンは少しひねりの効いた個性的な印象となります。

山岳賞と逆バージョンの水玉を着たあのキャラクター。配列は斜め。

実は、この配列の変更は山岳賞ジャージの歴史の中で初めての、画期的な変化ではないでしょうか。

1975年にルシアン・ヴァン・インプ選手が着用した初代山岳賞ジャージも斜め配列です。

歴代のジャージを見てみると、ロゴの入れ方など様々な変化はあるにしても、斜め配列は踏襲していたようです。

初代山岳賞
初代山岳賞ジャージを着用したルシアン・ヴァン・インプ選手

もう一つのポイント、水玉の大きさですが、今年からこれまでになく、小さなサイズになりました。

こちらは2012年の山岳賞ですが、この水玉はかなり大きい。

山岳賞ジャージ2012

水玉には3種類あり、大きい方からコインドット、ポルカドット、ピンドットとなっています。

ドット種類

山岳賞のジャージを英語だとpolka dot と呼ぶことが多いですが、2012年のこれはもはやコインドットです。

2019年サイズ的にはポルカドットですが、歴代のジャージと比較しても小さめで、少し草間彌生さん的な印象も受けます。


シックになった山岳賞

沿道で配っているシャツももちろんこの水玉ですし、山岳賞ポイントゲートのデザインも変わりました。

山岳賞ポイント

配列が変わり少し個性的になったこと、水玉が小さくなり全体的に白っぽくなったことからでしょうか、今年の山岳賞はさっぱりした雰囲気になった気がします。

つまりはフランス風なシックでこじゃれた感じ。

最初は見慣れない感じがしましたが、今ではいい感じに見えてきました。


「目線」を変えてみたら

しかし、ここで少し問題が。

収集してきた水玉グッズをちりばめて、ツールデコレーションをするのが楽しみだったのに、デザインが変わってしまったらこれまでの物が使えない?!

山岳賞baby
山岳賞帽子

気合を入れて作った山岳賞の縁取りも制作時にはまだ水玉の変化に気づいていなかったため旧バージョンだし、ガーランドも去年と同じ布を使って用意してしまいました。

ツールデコレーション水玉額縁
山岳賞ガーランド

でも気にしません。ヨーロッパでは昔のモノが大事にされる!と開き直ることにしました。

ツールグッズも今売っているモノより、古ければ古いほど価値があります。LCLではない CREDIT LYONNAIS 表記のマイヨジョーヌも高値で売られているし。

それに、何よりもある事実に気づいてしまったのです。

昨年のモノを斜めにしたら2019年バージョンになる!

つまり同じ柄に対して「目線」を変えると今年の配列になる、ということ。

山岳賞配列比較
山岳賞切り抜き方比較

言われてみれば当たり前のことですし、だからどうした、と言われればそれまでなのですが。

気づいた時に嬉しかったのでお知らせしておきます。

ちなみにこの切り方はいわゆるバイアス取りで、布端がほつれないけど布に余分が出る贅沢な使い方。普通に何か作るなら豆絞り柄を購入すればいいでしょう。


水玉ジャージは誰の手に?

山岳賞の水玉に関する考察は以上です。真面目に考えてみたのですが、結局のところ、

結論:2019年の山岳賞はシックになった。

というだけです。本当にどうでもいいことで失礼しました。

というわけで、このシックな山岳賞ジャージを巡る争いが本格化してくる後半戦。ますます目が離せません。

cyclelocker

ついに東京進出!

カンパイブルーイング店頭

ついに「ツールドフランスがやってくる?2019」東京進出です。

クラフトビールの醸造所「カンパイ!ブルーイング」とそのビールが飲めるクラフトビアバー「グランズー」です。

究極の出来立てクラフトビール

神田川の桜並木にたたずむ小さな建物の2、3階が醸造所となっています。

ここで丁寧に仕込まれて出来上がったビールが、1階のクラフトビアバーに設置されたタップから直接グラスへそそがれます。

究極のできたて新鮮ビール。その鮮烈な香りには絶対に驚くはず。

ツールとビール

ビールタンクが覗く2階の大きな窓にツールデコレーションがお目見えしました。

この窓、実はフルオープンとなり、ここから原料を搬入するという離れ業が行われているのですが、それはひとまず置いておいて。

ビールとツール、ピッタリすぎです。

店主秘蔵のお宝ツールグッズも徐々に飾ろうかと、画策中のようです。

これは一見の価値あります。

クラフトビールを飲みながら、ツールについて語る贅沢時間をお楽しみください。

なお、フォトラリー的には東京はスペシャルポイントとして、葉山横浜エリアで撮影したポイントに+1ポイントとなります。

東京ポイントに行かなくても葉山横浜エリアのみで「全店制覇」となります。


cyclelocker

山岳賞で縁取ってみました

ツールデコレーション水玉額縁

いよいよ今日からツールドフランスが始まります。

というわけで2019年、サイクルロッカーのツールデコレーションがようやくお目見えしました。

水玉で縁取ってみました!

山頂ゴールの記念写真をイメージしてみました。

白塗りしたベースに水玉を描くときの緊張感がたまりませんでした。

バランスが難しくて。場所と大きさが不ぞろいなのはご愛敬。

だけどそのうち調子づいてきて。

本当にツールドフランスがやってくる気分になるから不思議。

ウキウキ描いているうちに水玉を増やし過ぎたかも・・・。

単に水玉が好きな人の家?

出来上がって満足気に見ていたら近所の人に「かわいいですねー」と声を掛けられますますいい気分。

しかしふと気づきました。

フランスなら「ああ山岳賞ね」となるでしょうがここは日本。

多分、単に水玉が好きな人だと思われている。

やっぱり自転車がないと何なのかわからないでしょうね。

なので自転車モチーフを追加してパワーアップを図っていくつもりです。

葉山にお越しの際は是非見物しにきてください。


cyclelocker

TREK Bicycle 横浜 緊急参加決定!

なんと。あの。

TREK Bicycle 横浜が「ツールドフランスがやってくる?2019」に参加!

trek _bike_up

言わずと知れた全米No1の総合自転車メーカーTREKの直営店。

最新の自転車から小物までズラリと並ぶ店内はインダストリアルな雰囲気でめちゃくちゃクール。

trek横浜店内

この格好いい店をツールデコレーションしてくれることに決定しました!

期間中、「ツールドフランスがやってくる?2019」のフォトポイントになります。

もちろんTrek-Segafredoは「本物」のツールドフランスでも注目のチーム。

本物が本気で飾ったらどうなってしまうんだろう???

楽しみすぎです。夏の横浜サイクリングに来てください。

TREK横浜外観

cyclelocker

今年もやります!

ツールデコレ^ションひまわり

近所の方から、今年も飾るの?と聞かれて。

やりたいなあ、とは思っていたのですが。

一番気にかかったのは「昨年より面白くなくてはダメだよね?」ということでした。

でも、とにかく昨年はやっているうちにどんどん楽しくなった!ことを思い出し、とりあえずやってみないと始まらない!ということで。

今年もやります「ツールドフランスがやってくる?2019」!

より派手に!より愉快に!ワークショップなども企画中です。

フォトラリーもやります。

暑い夏が始まります。遊びに来てくださいな。


cyclelocker

ありがとう!ツールドフランス

2018年のツールドフランスが終わりました。

シャンゼリゼを走る選手たちを見て泣けたのは初めてです。

今年はほぼ毎晩レースをじっくり追って、3週間の波乱万丈の物語を存分に味わいました。

第11ステージでニエベを抜き去ってからのGトーマスの進撃、フルームを含むライバル達のしのぎあい、どれも目に焼き付いています。

 

だけど今年、こんなにもパリの美しさが迫ってくるのは、自分の自転車を黄色に塗ってしまったからなのだと思います。

つまり「ツールドフランスがやってくる?」というイベントを通して、ツールに「参加していた」からです。

自転車を黄色く塗っている時、本当にもうじきツールがやってくるのでは?とワクワクしてしまいました。

飾り付けした会場に来てくれたお客様とレースの行方について話している時、沿道でおしゃべりしている気分でした。

そして、ガーランドを飾って皆でワイワイやっている時、心は完全にフランスの空を飛んでいました。

日本の片隅で勝手に盛り上がり、ツールドフランスに「参加」した気分になっていたのです。

パリが近づくと、選手はもちろん、サポートの方々、キャラバンなどの関係者たち、皆感慨深いだろうなあ、それを思うと自分もしみじみする、というのはこれまでもありました。

ところが、今年はおこがましくも自分もその一員になったような気がして、泣けてきたのです。

 

もう一つ大事なことは仲間がいたこと。

おバカな企画に乗ってくれた自転車仲間、遊びに来てくれたお客様、応援してくれた友人達、そして深夜のSNSでブツブツ盛り上がった方々のことも勝手に仲間だと思っています。

シャンゼリゼを見て泣けたのは、一人ではなくたくさんの仲間が一緒にゴールしたような気分になったからでもあります。

 

単純に一人でレースを見ているだけでももちろん楽しいのですが、「参加」することで、よりツールドフランスを満喫できる、というのは一つの発見です。

来年は、もっと多くの人に「参加」してもらってこの楽しさを味わってほしい、そんな使命感まで持ってしまいました。

「参加」の方法は色々あると思います。誰かと一緒に応援する?家を飾ってみる?ツール気分で走ってみる?

いずれにしてもおバカなことを一所懸命やって「勝手に盛り上がる」のが大事ですね。

というわけで、来年もまた何か楽しいことやりたいなあ、何ができるかなあ、なんて考えるのもまた楽しい。

ありがとう、ツールドフランス2018。

また来年。

A bientot!