今年のツールドフランスが波乱万丈すぎて、深夜テレビを見ながら静かにジタバタ興奮しておりますが。
絶叫して、走って、全身で興奮しているのは沿道の観客たち。旗を振ったり、踊ったり、おバカな恰好だったり、とにかく楽しそう。
来年の東京オリンピックは日本もこんな風に盛り上がりたいものです。
昨年は観客のせいで落車も
例年、応援も最高潮に達するのが山岳ステージですが、ここのところ派手な行為が年々エスカレートしていて、特に昨年はひどいものでした。


熱狂的な応援で有名なラルプデュエズでは発煙筒あり、進路妨害あり。挙句の果てに観客に接触してニバリが落車リタイアするというあってはならない事態が発生しました。
そこで今年は発煙筒の禁止などの警備が強化され、チームや選手もマナーの向上を呼び掛けていました。おかげで選手に駆け寄る、並走するなど、危険な行為は少し減っている印象です。
それでもおとなしい応援、というわけではなく例年通り盛り上がっていて少しほっとしました。
沿道の声援がロードレースの醍醐味
沿道の声援はロードレースになくてはならないものです。
スタジアム競技と違い、誰でも無料で観戦することができるのがロードレースの醍醐味でもあります。友人同士でバカやるもよし、家族とピクニックするもよし、それぞれのスタイルで自由に楽しめます。


本物の自転車選手の迫力を間近に見た幼い子供が、いつか世界を目指すかもしれません。
また、沿道の地名が書かれた旗や飾りが映像に流れればその宣伝効果は抜群です。
何よりも、応援は選手の力になります。イベントでも何でもいいので一度でも声援を浴びて走ったことのある人ならばこの意味が解ると思います。もう無理、と思っても走れてしまうのです。
ツールドフランスは観客も慣れたもの
毎年行われるツールドフランスは観客も慣れたもので、自分達のスタイルに合った観戦の仕方をしています。

市街地や山頂付近など混雑するところには柵がはられ、警備もついていますが、それ以外は基本的に自由。
熱狂的なファンはキャンピングカーや自らの自転車でポイントにたどり着き、自作の旗やプラカード、おバカな仮装などはじけた応援しています。
一方、自分の家の前に椅子を並べのんびり声援をおくるご老人も。自分の街にツールドフランスがやってきたことが誇らしく、歓迎しているのです。

皆、何時間も前から、さらには何日も前から飾り付けを用意し、場所をとり、キャラバンを楽しみ、ツールドフランスというお祭りを満喫しています。レースそのものは一瞬でとおりすぎてしまいますが、このワクワク待っている時間自体が楽しいのです。
また、近頃でこそ少なくなりましたが、パリ・ルーベやフランドルの石畳区間などはパンクに備えて観客が選手にタイヤを差し出しているのもお馴染みの光景。それだけ選手と観客の距離が近いのです。
選手に近づきたい、だけど迷惑をかけては本末転倒なことを一番わかっているのも観客たち。そこで自然と観戦のマナーが生まれ、過剰な警備をしなくても大丈夫な状態になっているのではないでしょうか。
おかしなことをしたら警備も厳しくなり、結局は一緒に楽しむことができなくなります。近年の暴徒化した観客たちは自分で自分の首を絞めていることに気づいて欲しいものです。

オリンピックはどうやって応援する?
さて、日本では先日オリンピックロードレースのテストイベントが行われました。事前の案内では観戦禁止ポイントが多くて不満が広がっていましたが、実際は間近で見られたところも多かったようで何より。
運営側は 「観客の安全」 と「選手の安全」を守るため、管理がしにくくリスクの多い沿道の応援には神経を使うことでしょう。しかし「観客の安全」は場所によって柵を設置したり誘導をつけるなどすれば守れるでしょうし、「選手の安全」は観客がマナーを守っていれば問題ないはずです。
もちろん暴徒やテロ対策はどうしても必要ではありますが、観戦ポイントを限定して全て柵で囲い、警備員を何人も張り付かせるような無粋なことにはならないで欲しいものです。
ロードレースを歓迎しよう
沿道の住民の中には交通規制ばかりで迷惑だと感じている人もいることでしょう。
だけど本当は沿道の方にこそレースを歓迎して応援してほしいものです。家にいながら世界の一流選手が見られるなんて本当にすごいことです。国際映像に流れれば地元の宣伝にもなります。

ロードレースを邪魔者にしないで皆で歓迎して応援したい!
来年の今頃は大盛り上がりしている沿道の様子が世界中に流れていることでしょう。
ちなみに今「ツールデコレーション」やっていますが、これは沿道の歓迎の気持ちを表したもの。機会があれば「五輪デコレーション」もしてみたいなあ、なんて野望も芽生えてきました。
まずはツールドフランスの沿道ごっこ!